鈴木大拙館。哲学者の思想に触れる空間で静を楽しむ。余計なものは何一つない。いつまでもいたくなる素敵な場所。
ランチは東木さんへ。メニューは魚数寄定食のみ。予約客が揃ってから作られる。カウンターから大将のきびきびとした所作を眺める。無駄がない。熱い「加賀焙じ茶」で迎えられ出来上がりを待つ。
トレイいっぱいに並べられた美しい料理たち。「あら煮」、「トマトと胡瓜のサラダ」「刺身」、「めざし」、「南蛮漬け」、「おぼろ豆腐」、「茄子の漬物と昆布」、「オクラの味噌汁」。
釜で炊き上げたご飯、とても美味しい。これだけでも食べれる。味噌汁は味噌を使っているのかと思うほどほのかな味噌の甘さ、そして品の良いダシのうまみ。小鉢はどれも上品で特に南蛮漬けは疲れた体に染み入る。焼きたてのめざしも美味しすぎる。
その後に、揚げたての海老、食べるとダシが口いっぱいにひろがるだし巻き卵、甘くて瑞々しい石川県産のスイカ。一品一品丁寧で美味しいだけでなく綺麗で魅入る。
塩に頼らないって大事なことてさだね。本来の旨味を味わい、たくさん食べることができる。大満足の880円/人也。ほんとにこの値段でいいのかと驚く満足感。